進捗雑記

#ブクログ感想
ぼくのミステリ・クロニクル 戸川安宣 空犬太郎
元東京創元社社長〜会長をつとめた編集者さんの聞き書き本(話し言葉を編集した本)です。10年ぶりくらいに再読しました。
この人がいなかったら私の読書遍歴が半分くらい変わってそうなレベルで間接的に関わりが深い人です。北村薫も宮部みゆきも若竹七海も坂木司も大崎梢もこの人が見つけてるんですけど!!私のミステリ方面読書歴に及ぼした影響が大きすぎる…
幼少期の読書、社会人になってからの編集で関わった仕事、さらに四年間くらいだけ関わったミステリ専門書店の話と、いろんな話がぎちぎちに詰まっていたので読むのに結構時間がかかりました。このミステリ専門書店が若竹七海の葉村晶シリーズに出てくる本屋の元ネタだったはずです(それを思い出したのでこの本を棚から引っ張り出してきました)

そして江戸川乱歩の存在の大きさがよく分かります。こういう回顧録っぽい話を読んでると高確率で出てくるからすごい…。確か「星新一 1001話をつくった人」 にも出てきた覚えがあります。「宝石」「幻影城」「宇宙塵」とか、タイトルだけ知ってる雑誌もいっぱい出てきました。
今まで自分が読んだ本がどういう経緯で生まれたのか、どういう系譜にあったのかが頭の中ではっきりしていくのが、他にない読書体験でした。この10年で新たに読んだ本も含めて、ぼんやりと脳内に本や作者のつながりをマッピングできました。こういう本を出してくれるの助かる。