#ブクログ感想 「パンツの面目ふんどしの沽券 (ちくま文庫)」米原万里 (Loading...)... 普通のエッセイ集かと思ったら、タイトルの通りの下着の話が文庫本全300ページを占めていて驚きました。しかもほぼ内容は下着の服飾史(世界編)です。参考文献の数と引用の頻度が半端なかった。内容がぎちぎちに詰まっていたので読むのに割と時間がかかりました。 前半は尾籠な話(婉曲表現)が多めだったけど、後半に行くに連れて真面目な話が多くなってきたかな。「恥ずかしいから隠すのではなく、隠すから恥ずかしくなる」話とか、ふんどしがかつて日本男児の精神的な支柱の役割を果たしていた話が印象に残りました。 米原万里の本はこの前読んだガセネッタ&シモネッタ と、どこかでやった公演を文字に起こしたものくらいしか読んだことがなかったのですが、その時は「割と同じような話題を扱っているんだな」と思いました。でもこの本を読んで考えを改めました。こんな本が書けるのはもはやエッセイストを超えてます。自分の興味があることをとことん掘り下げられるのはすごい… 読書 2025/06/10(Tue)
「パンツの面目ふんどしの沽券 (ちくま文庫)」米原万里
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普通のエッセイ集かと思ったら、タイトルの通りの下着の話が文庫本全300ページを占めていて驚きました。しかもほぼ内容は下着の服飾史(世界編)です。参考文献の数と引用の頻度が半端なかった。内容がぎちぎちに詰まっていたので読むのに割と時間がかかりました。
前半は尾籠な話(婉曲表現)が多めだったけど、後半に行くに連れて真面目な話が多くなってきたかな。「恥ずかしいから隠すのではなく、隠すから恥ずかしくなる」話とか、ふんどしがかつて日本男児の精神的な支柱の役割を果たしていた話が印象に残りました。
米原万里の本はこの前読んだガセネッタ&シモネッタ と、どこかでやった公演を文字に起こしたものくらいしか読んだことがなかったのですが、その時は「割と同じような話題を扱っているんだな」と思いました。でもこの本を読んで考えを改めました。こんな本が書けるのはもはやエッセイストを超えてます。自分の興味があることをとことん掘り下げられるのはすごい…