#ブクログ感想 すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー (集英社オレンジ文庫)新井素子、 深緑野分他6名 (Loading...)... SF×食のアンソロジーということで、「ディストピア飯を食べるのが当たり前になっている世界で、ごく一部の人が普通の食材・料理のよさに目覚める」…みたいな筋書きの話が多かったです。でもバラエティ豊かな世界観だったから飽きなかった。 こういうアンソロジーだと8名中2名くらい知っていて、テーマが気になれば手にとってしまいますね。いい切り口だったと思います。 新井素子はさすがベテランと言う感じで、食事や料理ではなく食料に焦点を当てていて、さらに「こういう世界もいつか来るのかもなあ」と思わせるような話になっていました。現代の問題の延長線上にある世界が構築されていました。この話は書き下ろしだったためか時代性強めで、「古古古米」みたいな言葉まで出てきて、笑いごとじゃないですが笑っちゃいました。 ただ、どの話とは言わないけど、話の初っ端で視点人物が地の文で年齢や家族構成を含む自己紹介を長々とはじめることがあったのは、ちょっとどうにかしてほしかったです…。そこは話の流れでうまく説明してほしかった。SFでアンソロジーだと話によってガラッと世界観が変わるから、連続で読む時は特に冒頭が重要ですね… 読書 2025/07/08(Tue)
すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー (集英社オレンジ文庫)新井素子、 深緑野分他6名
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SF×食のアンソロジーということで、「ディストピア飯を食べるのが当たり前になっている世界で、ごく一部の人が普通の食材・料理のよさに目覚める」…みたいな筋書きの話が多かったです。でもバラエティ豊かな世界観だったから飽きなかった。
こういうアンソロジーだと8名中2名くらい知っていて、テーマが気になれば手にとってしまいますね。いい切り口だったと思います。
新井素子はさすがベテランと言う感じで、食事や料理ではなく食料に焦点を当てていて、さらに「こういう世界もいつか来るのかもなあ」と思わせるような話になっていました。現代の問題の延長線上にある世界が構築されていました。この話は書き下ろしだったためか時代性強めで、「古古古米」みたいな言葉まで出てきて、笑いごとじゃないですが笑っちゃいました。
ただ、どの話とは言わないけど、話の初っ端で視点人物が地の文で年齢や家族構成を含む自己紹介を長々とはじめることがあったのは、ちょっとどうにかしてほしかったです…。そこは話の流れでうまく説明してほしかった。SFでアンソロジーだと話によってガラッと世界観が変わるから、連続で読む時は特に冒頭が重要ですね…