進捗雑記

#ブクログ感想
塩の道 (講談社学術文庫)宮本常一
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無印良品で買った本第二弾です。なんでこんな本がおいてあるんだ、渋すぎるだろう…。民俗学の本ってことでいいんですかね。

調味料としての塩はそうでもないけど、鉱物としての塩(岩塩とか塩の結晶とか)が好きだったので買いました。でもこの本は日本の塩についての話だったので、浜辺に海水を撒いて塩をつくる方法がメインでした。他にも、日本の食べ物や暮らしの品々がどこから来てどういう変遷をたどったのかが、柔らかく読みやすい語り口で書かれていました。昔柳田国男の本も読んだことがあるけど、あっちよりだいぶ読みやすかったと思う。

目次を開いた途端目に飛び込んできた「塩は神に祭られた例がない」という章タイトルが面白かったです。塩はエネルギーになるものではないから神様にはならない、という話はなるほどと思いました。それと、塩が運ばれたのはメインの街道ではなくそれに沿った人通りの少ない道で、それこそ牛が道草を食いながら運んでいた…という話が好きでした。こういう昔の旅のエピソード好き。