進捗雑記

#剣牙
>>1853 これに関連して自作語りです。
剣牙(BotW長編)の物語はリンクのアイデンティティ確立がメインテーマなのですが、実はリンクはウルフリンクに出会った時点で、「ウルフリンクのことが大好きでずっと一緒にいたい」と強く思っている=それなりにアイデンティティは持ってるんですよね。
でも厄災をどうにかできる唯一の人物ということで使命を押し付けられるし、本人だって狭い視野と世界で満足できるような人間でもない。だから自分の強い思いと他人からの要請の間でどうやってバランスをとるか、が彼にとっての重要な課題でした。

ウルフリンク=トワプリリンクは、原作で自分の村から出てミドナとの旅路を経て、やがてハイラル全体を救おうと思うまでの過程が非常に丁寧に描かれていたので、相当順調に勇者らしくなっていった人だと思います。そういう人と出会って相棒になることで、剣牙リンクは視野を広げて自分の心のバランスのとり方を学んでいったわけです。

まあもちろん剣牙を書いている当時はこんなこと微塵も考えてませんでしたが…。改めて総括すると綺麗な構図になってる気がしました。