#ブクログ感想 さよならジャバウォック 伊坂幸太郎 (Loading...)... 伊坂幸太郎はずっと追ってますが、ここ数年私の求めるボリュームと内容から微妙に外れた路線で攻めてくるな…と思ってました。でも今回は久々にピッタリ求めていたところにハマって、めっちゃ面白かったです!3日で一気読みしてしまった。 帯に「長編ミステリ」と書いてあって、最初の展開からしてどちらかというとサスペンスでは…?と思っていたら、話が進むにつれてちゃんとミステリになってました。こういう緊張感を持続させて読者を引っ張っていくタイプの話はやっぱりうまいなあ。 それとミステリを書く時の伊坂幸太郎は結構フェアなので、頑張ればこの大きな仕掛けも種明かし前に気づけたはずだけど、今回は素直に驚かされました。「重力ピエロ」のときは登場人物が気づく100ページ前(文庫版)には謎解きできたのに…! これはネタバレを知った状態で再読するのがが楽しいタイプの話なので、いつか読み返そう。 伊坂幸太郎は管理社会とかディストピアっぽい描写、暴力が支配する世界!みたいな描写が多くて(確か「火星に住むつもりかい?」「モダンタイムス」あたりはそうだったような…)、そういうのはちょっと苦手だけど今回はいい塩梅でした。まあ苦手といいつつ私は刊行作を全部読んでるんですが! でも帯の惹句はもうちょっと考えたほうが良いかも…。本当の本当に導入部分の「夫を殺した」ということしか書いてない。確かにそうだけど、この話のメインってそこじゃないから…。POPなしでこの本だけだとどんな話かいまいち伝わらないです。サスペンス要素が強い、スリリングな話だってことをもっと宣伝したほうがいいと思う。 読書 2025/11/16(Sun)
さよならジャバウォック 伊坂幸太郎
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伊坂幸太郎はずっと追ってますが、ここ数年私の求めるボリュームと内容から微妙に外れた路線で攻めてくるな…と思ってました。でも今回は久々にピッタリ求めていたところにハマって、めっちゃ面白かったです!3日で一気読みしてしまった。
帯に「長編ミステリ」と書いてあって、最初の展開からしてどちらかというとサスペンスでは…?と思っていたら、話が進むにつれてちゃんとミステリになってました。こういう緊張感を持続させて読者を引っ張っていくタイプの話はやっぱりうまいなあ。
それとミステリを書く時の伊坂幸太郎は結構フェアなので、頑張ればこの大きな仕掛けも種明かし前に気づけたはずだけど、今回は素直に驚かされました。「重力ピエロ」のときは登場人物が気づく100ページ前(文庫版)には謎解きできたのに…!
これはネタバレを知った状態で再読するのがが楽しいタイプの話なので、いつか読み返そう。
伊坂幸太郎は管理社会とかディストピアっぽい描写、暴力が支配する世界!みたいな描写が多くて(確か「火星に住むつもりかい?」「モダンタイムス」あたりはそうだったような…)、そういうのはちょっと苦手だけど今回はいい塩梅でした。まあ苦手といいつつ私は刊行作を全部読んでるんですが!
でも帯の惹句はもうちょっと考えたほうが良いかも…。本当の本当に導入部分の「夫を殺した」ということしか書いてない。確かにそうだけど、この話のメインってそこじゃないから…。POPなしでこの本だけだとどんな話かいまいち伝わらないです。サスペンス要素が強い、スリリングな話だってことをもっと宣伝したほうがいいと思う。