進捗雑記

#ブクログ感想
小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない (角川文庫)大沢在昌
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久々に読み返しました。最初はハードカバーかなにかで出ていたのを図書館で借りて読んで、次にこの文庫を買って読んで…なので読むのは3回目かな?
ハードカバー版は確か、この小説講座に参加された受講生の方々の実作に対する批評がたくさん載ってたんですよね。文庫版ではそれが削除されて、代わりに2019年当時の最新の作家をとりまく状況に関するインタビューが載ってます。当時はデビューの方法がどんどん多様になっていた時期で、今だとさらに違うのかな。

作家になってご飯を食べていきたい人に焦点を当てて書かれているので、「新人賞の偏差値」なんて言葉も飛び出しますが、個人的に一番ためになったのは視点統一の話です。「この話は一人称なんだからこんな言葉選びはおかしい」みたいな指摘(生徒の作品に対して)が、もう身に覚えがありすぎてグサグサ胸に刺さります。
大沢在昌が講師だからエンタメ・ミステリ系小説中心のハウツーで、そっち系を書きたい人は読むと面白いと思います。