#ブクログ感想
アンソロジー 料理をつくる人 (創元文芸文庫) 西條奈加 千早茜 深緑野分 秋永真琴 織守きょうや 越谷オサム
主に素人の料理をつくる人が出てきて、料理によってちょっとだけ何かが変わったり変わらなかったりするアンソロジーでした。
短編なので、店屋物とか他人の作った食事を食べてばっかりだった人がなんらかのきっかけで自炊するようになって、自炊っていいよね〜となって終わり、みたいな話が多めだったかもしれない。その中でバッドエンド寄りの話が異彩を放っていてよかったです。
アンソロジー 料理をつくる人 (創元文芸文庫) 西條奈加 千早茜 深緑野分 秋永真琴 織守きょうや 越谷オサム
主に素人の料理をつくる人が出てきて、料理によってちょっとだけ何かが変わったり変わらなかったりするアンソロジーでした。
短編なので、店屋物とか他人の作った食事を食べてばっかりだった人がなんらかのきっかけで自炊するようになって、自炊っていいよね〜となって終わり、みたいな話が多めだったかもしれない。その中でバッドエンド寄りの話が異彩を放っていてよかったです。
すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー (集英社オレンジ文庫)新井素子、 深緑野分他6名
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SF×食のアンソロジーということで、「ディストピア飯を食べるのが当たり前になっている世界で、ごく一部の人が普通の食材・料理のよさに目覚める」…みたいな筋書きの話が多かったです。でもバラエティ豊かな世界観だったから飽きなかった。
こういうアンソロジーだと8名中2名くらい知っていて、テーマが気になれば手にとってしまいますね。いい切り口だったと思います。
新井素子はさすがベテランと言う感じで、食事や料理ではなく食料に焦点を当てていて、さらに「こういう世界もいつか来るのかもなあ」と思わせるような話になっていました。現代の問題の延長線上にある世界が構築されていました。この話は書き下ろしだったためか時代性強めで、「古古古米」みたいな言葉まで出てきて、笑いごとじゃないですが笑っちゃいました。
ただ、どの話とは言わないけど、話の初っ端で視点人物が地の文で年齢や家族構成を含む自己紹介を長々とはじめることがあったのは、ちょっとどうにかしてほしかったです…。そこは話の流れでうまく説明してほしかった。SFでアンソロジーだと話によってガラッと世界観が変わるから、連続で読む時は特に冒頭が重要ですね…