#ブクログ感想 spring another season 恩田陸 (Loading...)... 2年くらい前に出たバレエの小説↓の番外編短編集でした。 (Loading...)... 春(主人公)と他キャラの関係をそれぞれの視点で描いた短編集でした。本編の内容を忘れかけていたけど、読んでいるうちにだんだん思い出せました。「蜜蜂と遠雷」でもこういう番外編集があったけど、あっちと違って数十年後の主人公が還暦を迎えた時の話まであってびっくりしました。 このシリーズは、チョコレートコスモス(芝居)で扱った動き+蜜蜂と遠雷(ピアノ)で描かれた音楽という、文字で表現するのが難しいものを両方扱っているのがネックなのかな…と思います。私はバレエを見たことがない+クラシック音楽もあまり知らないのでなかなか想像が難しいところがあります。 でもキャラはみんないいし好きでした。ラストはあの人視点になって、余韻のある終わり方をするので連作短編集っぽい側面もあります。単純に話を時系列順に並べてないのは絶対狙った構成だと思う。 扱うテーマ・概念や「特異な主人公を周りの人の視点から描く」という構図など、やっぱり私は恩田陸に相当影響を受けてるな…と改めて思いました。初めてまともに一般文芸を読んだのが恩田陸の「球形の季節」で、そこから恩田陸に大ハマリして当時刊行されていた本を読み漁った記憶があります。読書の原体験と思うとそりゃあ影響を受けますよね。 小説の面白さに目覚めた本当の原体験というと「ズッコケ三人組のバックトゥザフューチャー」ですが…。そのへんの話もいつかくわしく書きたいな。 読書 2025/12/16(Tue)
spring another season 恩田陸
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2年くらい前に出たバレエの小説↓の番外編短編集でした。
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春(主人公)と他キャラの関係をそれぞれの視点で描いた短編集でした。本編の内容を忘れかけていたけど、読んでいるうちにだんだん思い出せました。「蜜蜂と遠雷」でもこういう番外編集があったけど、あっちと違って数十年後の主人公が還暦を迎えた時の話まであってびっくりしました。
このシリーズは、チョコレートコスモス(芝居)で扱った動き+蜜蜂と遠雷(ピアノ)で描かれた音楽という、文字で表現するのが難しいものを両方扱っているのがネックなのかな…と思います。私はバレエを見たことがない+クラシック音楽もあまり知らないのでなかなか想像が難しいところがあります。
でもキャラはみんないいし好きでした。ラストはあの人視点になって、余韻のある終わり方をするので連作短編集っぽい側面もあります。単純に話を時系列順に並べてないのは絶対狙った構成だと思う。
扱うテーマ・概念や「特異な主人公を周りの人の視点から描く」という構図など、やっぱり私は恩田陸に相当影響を受けてるな…と改めて思いました。初めてまともに一般文芸を読んだのが恩田陸の「球形の季節」で、そこから恩田陸に大ハマリして当時刊行されていた本を読み漁った記憶があります。読書の原体験と思うとそりゃあ影響を受けますよね。
小説の面白さに目覚めた本当の原体験というと「ズッコケ三人組のバックトゥザフューチャー」ですが…。そのへんの話もいつかくわしく書きたいな。