進捗雑記

#落花 #あとがき
昨日更新した「風散の病」のあとがきです。
タイトルの由来
>>14に書きました。ふじのやまいと読むつもりです。話の内容的にもまあ合っているタイトルだと思います。このタイトルを考える時、若竹七海の「死んでも治らない」 というミステリの本が頭にありました。内容が別に似通っているわけじゃないですが、この本に収録された「殺しても死なない」という短編が妙に印象に残っています。

原作との差異について
原作と全然展開が違うんですけど(いつものこと)、普通に考えたら戴冠式当日にティンバーレインに行って全部アドリブで対処することはないはずなので、「何故戴冠式ギリギリに到着したか」という理由を積み重ねつつ、戴冠式前日の2話目に作戦会議シーンを入れてます。
よって原作にあった酒場に行って兵士を説得するイベントが消し飛びました。あのイベントはキャスティらしさがあらわれていて好きですが、私の能力では自然に描くことはできませんでした…。

ラストの展開について
テメノスがこんなミスするのか?という話なんですが…。キャスティに対する配慮は常に完璧な彼でも、四話かけてじわじわと追い詰められて精神状態が悪化したら、うっかりミスをするかもしれない…可能性はゼロじゃない…!と信じておきます。ただし私がそのあたりの展開を自然に書けたかどうかはだいぶ怪しいです。唐突感があったかもしれない。
というかラストの会話シーンは、ほぼミステリドラマの最後で犯人を追い詰めるシーンみたいな雰囲気でしたね。そんなテンションで味方を追い詰めるのはさすがにだめじゃないか?と書いていて思いました。多分テメノスは勢いに乗っちゃったんでしょう…
サイラスはこういうタイプのミスはしないと思うんですよね。そもそも誰かに余計なことを言っても、本人がそこまでダメージを受けないと思う。一方でテメノスはやりかねないと思ってます…。導いた真実で自分自身が一番傷ついてそうな趣がある。

それと、トルーソーの行動理由などについては全部こじつけなので真に受けないでください。この話ではそういうことになっている、というだけです。
私が原作沿い話を書く時のキャラ解釈的なものは描きたいテーマの方向性などに思いっきり左右されるので、これが原作にも適用できるとは思っていません。ちなみに「トルーソーがなんで戴冠式を邪魔したのか」の理由はプロット時点ではほぼ決まってなくて、推敲しているうちにああいう結論になりました。

次回予告
旅の目的を果たしたキャスティ一行は、それぞれの道に別れる前にクロップデール村に立ち寄った。そこでは木いちご祭りの準備をしており、一行は屋台やステージを手伝うことになる。
そんな中、キャスティはこの間のティンバーレイン以来微妙に避けられている気がするテメノスに対し、あることを尋ねようとしていた。

…という感じの薬師狩人クロスストーリー後半の話です。あらすじ(仮)から分かる通りクロスストーリーに入るまでが結構長い予定です。今回の話よりはちょっと明るい雰囲気のはず。畳む

また時間はかかるでしょうが地道に続きを書いていきます!