進捗雑記

#カービィ
エアライダーダイレクトが心に深く刺さってしまって…あれからアホみたいな回数ダイレクトを見直して、さらに反応動画まであさり始めてしまってやばいです。これでエアライダーにストーリーモードがあったら、ちょっとまずい転がり落ち方をするかもしれない…いや多分大丈夫だと思うけど…。
とりあえずミュージックアプリの配信曲はすでに無限ループして聴いてます。フラリアとフォーリスが好きかも。メインテーマのアレンジは2種類あることが確定してるみたいだからそっちも早く聴きたい。メインテーマの歌詞の「闇を切り裂く赤い星」は、夜もテールランプを輝かせながら走ってるというだけで、あまり(あるかどうかもわからないストーリーに関わるような)深い意味はないんじゃないかなーと思ってます。

#ブクログ感想
星のカービィ 虹の島々を救え!の巻 (角川つばさ文庫)
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ということで(?)2と3のキャラが出る公式小説があると知ったので読んでみました。小学校中学年向けらしいですが、結構面白かったです。2と3どころか、Wiiレギュラー・SDXサブキャラ・TDX重要キャラまで出てくるクロスオーバー小説でした。話の半分くらいずっとバトルやっててちょっとびっくりした。普通に展開が読めなくて面白かった。問題の解決方法が「不思議な体質でどうにかなりました」なのはカービィじゃないとなかなかできないな…
#ブクログ感想
「酒亭DARKNESS」恩田陸
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この前も喫茶店怪談の本が出たばかりでは…!?と思ったけど、こちらは無名の人物(性別すらほぼ不明)の一人称視点でどの話も短め、という点で差別化されていました。舞台も酒場だけでないので結構バリエーションがあります。 ※喫茶店怪談は>>1414

長崎にある一日にほんの数組しか案内していない隠れ家的な店で、お茶とお菓子のフルコースが振る舞われる…というのは作者さんの創作だそうだけど、とても夢があって良い。行ってみたい。
ホラーというくくりだけど人死もびっくり要素もないから相変わらず読みやすいです。そういうファンタジーですと言われたら納得できるくらいのホラー要素でした。

特に豪華寝台列車ななつ星を舞台にした「ムーン・リヴァー」という話が良かったけど、この話のジャンルはミステリですね…
Seven Stories 星が流れた夜の車窓から...
この本に収録されていて、四年くらい前に読んでいたのですがすっかり内容を忘れてました。新鮮に楽しめた。
#ブクログ感想
スクリプトドクターの脚本教室・中級篇
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初級編はふわっとした話が多めでしたが、こちらは例題やドリルがついていて、より実践的な内容でした。サイコロを振って出た目を使ってログラインを書いてみる練習お題もありました。TRPGはキャラをサイコロでつくるけど、シナリオをサイコロでつくるのもありなんですね。

最後の方で、筆者さんが見た映画の中でちょっと脚本に問題があった(主人公よりサブキャラのほうが魅力的だった)ものを取り上げて、「最小限のコストでこの脚本をリライトするにはどうすればいいか」という例が掲載されていました。これがかなり面白かったです。
主人公はあれもこれもやらなくちゃいけないから、そういう制約がないサブキャラに比べて魅力的にならないというのはありがちでしょうね…。私は小説を書いているから撮影コストは考える必要はないのですが、興味深かったです。
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深緑野分の「この本を盗む者は」ってアニメ映画になるんですね!?去年ちょうど読んでました>>39
確かにアニメ映画の原作向きの話かも。現実世界×ファンタジーっぽいビジュアルが実現できるし。

原作者さんの本で初めて読んだのが「戦場のコックたち」で、その次が「ベルリンは晴れているか」だったので、ハードな歴史物を適度に読みやすく書いてくれる人、みたいな印象が強いです。そういう雰囲気から外れたこの本がメディアミックスするのか。ちょっと意外だ。もしかして辻村深月的なポジションを期待されているんだろうか…?と勘繰ってしまいました。
私は「戦場のコックたち」が一番好きなので、あの系統でもう少しいろんな要素のバランスが取れた話を書いてくれないかなーとずっと期待してるのですが…
私の読書はかなり再読が多めなんですが、そもそも再読前提で動いているので、初読時はそれなりの精度でしか読まずに読破スピードを確保している部分はあります。
流石に全ての本を再読するわけじゃないので、最終的にじっくり読まないままで終わる本もたくさんあると言うことなんですが、再読したくなるレベルじゃなかったってことだしまあいいか…みたいなノリです。

宮部みゆきは好きだけど再読はほぼしてません。サラッと読んでるつもりでもしっかり頭に入ってくる完成度だから問題はあまりないはずです。ちょっと物理的に重い本だし、話の印象だけでなくて展開そのものが割とはっきり読後の頭に残るから、それをなぞるための再読は必要がない感じです。
「なんか読んでいる時の感覚や雰囲気がとても良かった記憶だけがあるから、細部を思い出すために再読する」ことが多いですね。何回も読み返すレベルの本になると流石に細かい展開も覚えてますが、それでも展開をなぞりたくなるほど心に響くものがあったということになります。

この再読の習慣にはなぜか自分の書いた話も入ってます。自分で書いた癖に普通に細部を忘れるので、読み返しては「もしかしてこの話ってこう言うことが書きたかったのか?」と新たな発見をすることすらあります。なんでだ。

「たくさん本を読む」という観点からは矛盾した読書方法なんですが、なんか昔からこう言う習慣が根付いてるんですよね…。私の読書って「何度も読みたくなるお気に入りを見つけるためのもの」なのかもしれません。
#ブクログ感想
スクリプトドクターの脚本教室・初級篇
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久々に(記録によると7年ぶりに)読み返しました。
ハリウッド系の脚本指南の本(シド・フィールドとかブレイク・スナイダーとか)と違って、脚本構成の細かい話はないのですが、そういう本が扱っていない範囲の話なので、むしろこの本の方が刺さる人も多いと思います。「脚本を書く人(物語創作をする人)の精神的な問題と、成果品の抱える問題は深く結びついている」という、結構ドキッとするような話がたくさんあります。

筆者さんはスクリプトドクターという、脚本がうまくいっていない企画に入っていって関係者とコミュニケーションをとりながら「治療」する外部の人です。さらに、自分で脚本を書いたり監督をやったり大学で教えたりするし、カウンセラーの資格も持っている…という経歴が存分に生きた内容でした。
そもそも「はじめに」が傑作で、「人付き合いの苦手なOLが田舎に帰って自分探しをした結果、少しだけ元気になったつもりで都会に戻ってくる話」という、いかにもありがちな脚本を書く人のことを「窓辺系」と総称していて、秀逸な名付けだと思います。
私は昔この本を読んだ時点でそういう系とは正反対で、どちらかというとド派手な事件を起こしがちで繊細な心理描写が置き去りになるタイプだったのですが、それでも読んでいて面白いし結構心にグサグサ来ます。
そしてこの本では、窓辺系の人がどうやったら面白い脚本を書けるようになるか、について主に心理的な面からアプローチがありました。「脚本教室で実際にこういうアプローチ(ほぼカウンセリング)をやったら、窓辺系の人が劇的に面白い作品を書くようになった」という成功譚も多く載っているので、別に創作をやらない人が読んでも面白いと思います。
#ブクログ感想
命の水 チェコの民話集
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この前のイベントで教えていただいた絵本?を図書館で借りてきました。ヤングアダルトの棚にあったから対象年齢は少し高めなのかな。漢字もいっぱい使ってあったし文章も長いし。
いやーさすがにチェコ(ボヘミア)の世界観は独特ですね。世界創造の話(日本で言う古事記の天地開闢の話)も、なかなか読んだことがない雰囲気でした。海からすべてがはじまるのは日本と同じかもしれないけど、キリスト教的世界観とも違いました。

「この世に死神がいてよかった」という話が一番印象的でしたね。そもそもタイトルがめっちゃいいです。死神がいない=死のない世界は大変なことになるという話で、人々に倫理観を伝えるための教訓話なんですが、全然説教臭くないのがいいです。説教臭いと子供は読まないでしょうしね。
あとは「三人の王子がいて、王様から何か試練を言い渡されて、冒険をして危険をくぐり抜けて、心根が正直な末っ子が最後に財宝やお姫様をゲットする」みたいな話はやっぱりどこの国にもあるんですね。昔、そういう感じのあちこちの民話が入った本が大好きだったことを思い出しました。
挿絵は全部テンペラ画の技法で描かれたとあってびっくりしました。心に残るいい本を教えていただいて幸せです。

夏休み(私はずらしてとるので休みじゃないですが)開幕ということで、図書館で三冊本を借り、本屋でも三冊買ってきました。これでしばらく読むものには困らないぞ。比較的時間に余裕があるから映画みたりいろいろしたいなあ。
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恩田陸の新刊、またホラーなのか…!?しかも喫茶店の次は酒場かあ…いやー作者さんが好きそうなシチュエーションなのは分かりますが…
確かに「三段論法が使えない」とエッセイに書いてる人なので、ミステリよりはホラーに回帰していくのが自然な流れなのか。もともと作風的に相性いいだろうし。しかし私はホラーが特別好きなわけじゃないけど、今年に入ってからやたらと触れるようになったなあ…
#ブクログ感想
ジーノの家 (文春文庫)内田洋子
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多分四、五回目くらいの再読です。最近の同じ筆者さんのエッセイよりも、一編あたりが長いのがポイントですね。どんどん話が展開するからこその良さがある。
改めて読むと文章も構成もうますぎです。そりゃあエッセイ関連の賞をW受賞しますよ。小説のような雰囲気のエッセイなので(そして一冊の中で何度も引っ越すので)、一番最初に読んだときはちょっと面食らったものですが、このスタイルに慣れると心地よい文章です。
通信社としてニュースを集める仕事を長年やっていた影響はあるのでしょうが、それにしてもただイタリアに何十年も住んでいるだけでこんな文章がかけるわけじゃないですよね。ちゃんと土地の人とコミュニケーションしてきたことが結実したんだと思います。フィクションじゃなくてエッセイだからこそ、割り切れずに終わる話もあるところが好きです。
#ブクログ感想
「七つの大罪」岡崎琢磨 カモシダせぶん 川瀬七緒 中山七里 七尾与史 三上幸四郎 若竹七海
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7に関係のあるペンネームだったり七夕生まれだったりする作家陣による七つの大罪×ミステリというコンセプトのアンソロジーでした。ミステリ要素としては殺人事件の謎解きをする、殺伐とした話が多めだったかな。でもバラエティ豊かで面白かったです。殺人事件がない話は逆に結構明るくていい話だった。

若竹七海の短編は葉村晶シリーズで、しかも犯人視点のサスペンスだから、長編では味わえない「外から見た葉村さん」描写が味わえてよかったです。見た目が平凡なのに有能で厄介(そして不運)な存在…!
そしてあの世界にはびこるやばそうな組織の存在が示唆されたんですが、今後の長編で出てきたりするんですかね…?
#ブクログ感想
イタリアの「幸せのひと皿」を食べに行く (だいわ文庫)
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まただいわ文庫です。たまたま表紙に目を引かれて、手にとった本がそうだったんです…!カバー折返しにあった、旅テーマの同じシリーズ?に入っている他の本も結構面白そうでした。
しかし近ごろのこういうエッセイ系の文庫本の表紙は、普通なら帯に書くような惹句をそのままカバーに印刷するタイプが増えてるんですかね?ほかでも見たことがあるような…?
だいわ文庫は本文の組版をあとほんの数ミリいじるだけで抜群にレイアウトが良くなる気がします。ぱっと見開きで見た時の美しさが微妙に足りてない気がする(素人目線の失礼極まりない指摘ですが)

内容は、レストランガイド本やワインガイド本の覆面調査員をやっていた人が、イタリア各地でワインの産地を巡りながら長年食べてきた地方ごとの料理の紹介でした。いろんなチーズが出てきておいしそうだった。内田洋子のイタリアエッセイとはまた全然書きぶりが違うから、同じ料理でも違う雰囲気がして面白い。
フランス料理や和食と比べた時のイタリア料理の特徴とか、あとはこぼれ話でイタリア人の運転特性みたいな話とかもあって、そういう脱線気味の話のほうが興味深かったです。覆面調査員が実際どうやって調査してるのか、どこまで経費が出るのかも書いてありました。1人でレストラン1軒あたり4皿食べるのはきついなあ…
#ブクログ感想
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下  アンディ・ウィアー
※リンク先ネタバレ注意
ネタバレ全部知った状態で読んでも相変わらず面白かったです。確かに、初読時の真実をちょっとずつ深掘りするような楽しさはないけれど、ネタバレを知っていると別の視点で楽しめる本でした。
最終盤で主人公が明確に成長したというか、「英雄になった瞬間」があるんですよね。昔はできなかった選択ができたのは誰のためだったのか…と考えると感慨深いです。

今読んだらちょうど映画の頃には適度に内容を忘れていることでしょう。来年が楽しみです!その頃には文庫化するのかな?
#ブクログ感想
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上  アンディ・ウィアー
※リンク先ネタバレ注意
映画の予告編を見てからどうしても〇〇のイチャイチャが読みたくなったので(邪な理由)、再読してます。やっぱり翻訳がいいのかスルスル読めるなあ。再読だから難しい話は飛ばし気味でもいいよね…!

「火星の人」の主人公は生粋の宇宙飛行士だったから異常メンタルの持ち主でしたが、それと比べるとこっちの主人公は割とメンタルがぐらつきがちで、それをあふれる好奇心でカバーしている感じですね。初読時は「好奇心に突き動かされていて目的を見失ってないか…?」と不安になりましたが…。
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この新刊に収録されてる若竹七海の短編って、葉村晶シリーズの読んだことないやつかも…!?暴食担当とか碌なことにならなさそうで楽しみ。今度買おう。
七が名前につく作家さんが多数参加されているのはギャグなんですかね。あとは三と四が名前に入っている人と7/7生まれの人だから、多分意図的な選出ですね…。七つの大罪モチーフの人名でそういう遊び方してるの初めて見たかもしれない。


お知らせですが、今後1週間くらいやることがあるので出現がまちまちになります。いや普通に出てくるかもしれないけど、作業はお休みです…。プロット改稿案だけはあるからメモしとこう…
#ブクログ感想
すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー (集英社オレンジ文庫)新井素子、 深緑野分他6名
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SF×食のアンソロジーということで、「ディストピア飯を食べるのが当たり前になっている世界で、ごく一部の人が普通の食材・料理のよさに目覚める」…みたいな筋書きの話が多かったです。でもバラエティ豊かな世界観だったから飽きなかった。
こういうアンソロジーだと8名中2名くらい知っていて、テーマが気になれば手にとってしまいますね。いい切り口だったと思います。

新井素子はさすがベテランと言う感じで、食事や料理ではなく食料に焦点を当てていて、さらに「こういう世界もいつか来るのかもなあ」と思わせるような話になっていました。現代の問題の延長線上にある世界が構築されていました。この話は書き下ろしだったためか時代性強めで、「古古古米」みたいな言葉まで出てきて、笑いごとじゃないですが笑っちゃいました。

ただ、どの話とは言わないけど、話の初っ端で視点人物が地の文で年齢や家族構成を含む自己紹介を長々とはじめることがあったのは、ちょっとどうにかしてほしかったです…。そこは話の流れでうまく説明してほしかった。SFでアンソロジーだと話によってガラッと世界観が変わるから、連続で読む時は特に冒頭が重要ですね…
#ブクログ感想
やっぱり食べに行こう。 (毎日文庫)原田マハ
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ブクログの登録画像と違うデザインの本を手にとったので「?」と思っていたら、カバーが二重になってました。こういう二重カバーって多分初めて入手したのですが、普通のカバーより5mmくらい天地方向が短いんですね。わざとかな…?

新聞連載だったので文庫サイズでもせいぜい3ページくらいの食に関するエッセイが何十本と入ってました。やはり特筆すべきはアートと食べ物、というくくりの章があったことですかね。筆者さんが美術好きで、相当真面目に取材した上で美術系の小説(「暗幕のゲルニカ」とか)を書かれていることがよく分かりました。MoMAに勤めていたことがあるのは経歴として強すぎる。

字数が限られていたためか、おいしいものの紹介(説明)だけで終わっていて味の感想や細かい描写まで入りきってなかった(ことが頻発していた)のは少し残念かな。でもとにかく幅広いものを食べていて、おいしいものに対する筆者さんの熱意は伝わってきました。それと知り合いがあちこちにいる上に、フットワークが軽くて日本に限らず海外旅行も相当されている。筆者さんのスタミナや度胸に一番驚かされた気がします。
#ブクログ感想
任侠楽団 (中公文庫 こ40-40)今野敏
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昔気質のヤクザがうまく行っていない他業種のコンサルティング(トラブルシューティング)をする「任侠〇〇」シリーズの新刊、文庫で集めているので買いました。今回は若手とベテランで対立が起こっているオーケストラの揉め事解決の話だった。
作者さんの他のシリーズからキャラを引っ張ってくる、という絶対に面白くなる展開をやれるのは、複数シリーズを持つベテランならではですね。そのせいか今回は人情ものよりもミステリの成分のほうが多かったかも。音楽の持つ力みたいな話にも触れられていました。
視点人物の日村さんは毎度のごとく心配性をこじらせていてよかった。それが楽しみでこのシリーズを読んでいるので…。
このシリーズは軽やかなエンタメで読みやすいし、しばらく経つと「面白かった」という記憶だけが残って細部を忘れてしまうので、何度も読み返して楽しめるという良さがあります。エンタメとしての作者さんの考えについては、解説に記載がありました。作者さんに何度もインタビューしたことのある人が書いたらしい解説だったので「そうそうそれ!よく分かってるなあ」となりました。文庫の解説って重要ですよね…
#ブクログ感想
荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方 (集英社新書)
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ジョジョの作者さんの悪役の作り方に興味があったので買いました。時代の流れに合わせて悪役キャラをつくっているんだなあとよく分かりました。岸辺露伴の編集者の泉さんが悪役というと「え?」と思うけど、くわしい説明を読んだら納得しました。

メインの話も良かったけど、他のハウツー本ではまず載っていないような衝撃的な話があってめちゃくちゃおもしろかったです。キャラ作りの基礎となる人間観察のため、冠婚葬祭に参加した時に変な人物がいないかどうか探す話とか、税金をちゃんと払うのが重要な話とか…。それと文章の中にちらちら「怒りを原動力に漫画を描いている」ことが見え隠れして面白いです。ちゃんとその感情を創作に昇華できてるのがすごい。
#ブクログ感想
リプレイ (新潮文庫)ケン・グリムウッド
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この前の旅行に持っていく本を選ぶ時にたまたま本棚で見つけて手にとりました。10年以上ぶりの…3〜4読目?でした。

あまり人生がうまくいってなかった中年男性が突発的な心臓発作で死んで、気づいたら記憶はそのまま20年くらい前に時間が戻ってました…という、割とありがちな設定です。でもこれが書かれた当時(30年以上前)は新鮮だったと思う。
今からするとベタベタな設定と導入なんですが、60〜80年代アメリカの描写が生き生きしていて、主役の心情の変遷も丁寧に語られるので、素直に物語に乗せられて気持ちよく読み進められました。こういう話って終わり方をどうするかが難しそうだけど、ちゃんと尻すぼみじゃなく終わって大満足です。
過去の名作が今でもしっかり面白かったことが嬉しいです。これ映画化したら相当いいものになるだろうと前から思っているのですが、今のところ映像化はしてないっぽいですね…?

そういえば、北村薫の「時と人の三部作」(スキップ、ターン、リセット)のあとがき?か何かにこの本(リプレイ)の話が出てきて、「同じシリーズと思われることがあるけど違う」みたいなことが書かれていた覚えがあるのですが…気のせいだったかな。確かに時間と人との不思議で理不尽な関係性、という点ではちょっと似てるんですよね。筆致や作風は相当違うけど。

あれ、しゃばけってアニメになるんでしたっけ!?いや前にどこかで情報を見た気もする…?若旦那の目がキラキラだあ…

三島屋変調百物語もメディアミックスしてほしいなあと思うけど、あの面白さは小説ならではかもしれない。そしてあのシリーズってもう半分の50話近く行ってたんですね…なんとか最後まで書き切ってほしいなあ