進捗雑記

映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前編+後編を機内で見ました。合計4時間!まさかこんな話をラインナップにいれるとは、ベトナム航空やるなあ…。
<良作・原作と比較>感想&評価『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』 浅野いにおが描こうとしたものは何か?...
いつも追っている映画ブロガーさんが割と高評価していたことを覚えていたので、正直ジャンルとかをあまり把握してませんでしたが(女子高生が主人公のSF?という程度)、視聴しました。
機内なので音を全部聞き取れず、わからなかった部分を英語字幕で補完しながら見たので若干理解が怪しい部分があります。

前編は最初の1時間くらいは、特に主人公の目的とかなにもない日常(ただし一度東京がえらいことになった後なので、異星人の気配がある)がずっと続いて、「なるほど、雰囲気を楽しむアニメかな…?」と思ってました。そうしたら急にパラレルワールド?の話が始まって「どういうこと…?」となりました。すぐに後編を見られる環境で良かった。最初に前編だけを映画館で見ていたら、続きを見に行こうと思えたかどうか微妙かもしれない。前編の後半1時間はデスノートみたいでちょっとジャンルが変わった感じがありました。

そして後編はまどマギっぽい要素があって、いわゆるセカイ系っぽいなと思いました。主人公(おんたん)は身近な人と真っ当にコミュニケーションしてただけで、世界の危機はそこで関わった人が主役のあずかり知らぬところで勝手に解決(できてないけど)しているのがなかなかすごい。
おんたんは友人か世界かで友人を選んだけど、新しい世界で友情とは別の関係を異星人と築いた結果、最悪の事態は免れる…という結果がじんわり胸に染み込みました。どうも原作漫画と結末が違うらしいですが、納得感がありました。じわじわと真綿で首を絞めるように状況が悪くなってそのまま地球滅亡するんじゃないかと思ってましたが、意外と後編の展開はヒロイックでした。

というか元陰謀論者の男の戦闘能力だけおかしくなかったですか?声優さんも相まってヒロアカの死柄木かと思った…。一人だけバトル漫画の登場人物みたいだった。一応異星人とはいえオオバくんも耐久力高すぎるよ(よく考えたら異星人のほうが耐久力低いし、普通の地球人の体のはずなのにめちゃくちゃ耐えてたな…)。タケコプターもどきの電池?がいつか切れるんじゃないかと思ってたけど、そんなことはなかった。

ドラえもんを元ネタにしているのはわかるのですが、SFに対する観点が元ネタとは違うなあと思いました。デデデデはSF的なロマンとは別の観点から描かれている気がしました。異星人に侵食された日常を精密にシミュレーションしたい、みたいな思いを感じました。
妹がどんな選択をして、その結果自分が死ぬことになると知っても(多分)妹のことを全肯定するお兄ちゃんが高潔すぎた…畳む


映画館や飛行機の中といった、逃げ場のない状況で常にじっとりと手に汗をかきながら見るのにいい感じのアニメでした。これは前編後編一気見推奨かも。