進捗雑記

#ブクログ感想
モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 (文春文庫)内田洋子
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「もうひとつのモンテレッジォの物語」モンテレッジォの子供たち 内田洋子
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両方再読です。一冊目は文庫で登録してますが、四六判で読みました。
文庫になっているのは一冊目だけのようですが、この一連の話は続編の「もうひとつの〜」まで読まないと完結しないと思います。

イタリアの山の中にある小さな村で、本をかごに入れて運んで行商に出ていた人々がいたらしい。それは何故か?どういう歴史があるのか?というのを、筆者さんが割といきあたりばったりな取材で紐解いていく話が一冊目です。
その過程で小学校とのつながりができて、小学生たちが自分の村の歴史を絵本にする活動をすることになります。その翻訳した絵本やそれができる過程のエッセイが載っているのが「もうひとつの〜」です。
二冊目は、右綴じ縦書きのエッセイ+左綴じ横書きの絵本が一つの本になってます。つまり表紙からでも裏表紙からでも自然に読み始められます。これ同人誌でやってみたいな〜と思っちゃいますね。
二冊を通して筆者が小さな村に魅入られて地域に入っていき、やがて多くの人を動かす様子が克明に描かれていて、感動的なんですよね…。

実はこの本を読んでオクトラ1の「双曲線の交わる場所」 「now reading...」 を書きました。本の祭りの話とか、行商・出稼ぎの話はこの本の影響を受けてます。私の話を読むより元ネタを読んだほうがずっと面白いですが!

本と出会い、ともに生きていくことの幸福に満ちている本です。イタリアでも日本でもますます本屋の状況は厳しくなる一方だけれど、本との出会いの場はこれからも続いてほしいものです。

これすごいですね。自分のサイトもこんな作品陳列ができたら最高だなとか思ってしまった。一体どんなプログラム組んでるのかさっぱりだけど…!本棚みたいな陳列は憧れなんですよね…
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プロジェクトヘイルメアリー文庫版出たんですね。手に取りやすくなっていいことだ、と思ったけど上下分冊で1冊1700円ならほぼハードカバー版と変わらないですね…。持ち運びやすいという一番の利点はあるか。

いつも何も考えずに読みたい本を買ってるからあんまり値段見てなかったな…。本屋における本との出会いは一期一会なので、見つけた時に買っておけと昔親に言われたことをそのまま実行してます。今度来た時に同じ本がある保証はどこにもないから…!
#ブクログ感想
対岸のヴェネツィア (集英社文庫)内田洋子
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文庫で登録しましたが、実際は四六判の方を再読してます。ブクログは再読登録だと読了数に入らないシステムのため…

年末年始にTV番組でヴェネツィア特集をやっていて、この本の存在を思い出して読み直しました。TVではモーゼという防潮堤の取材をしてましたが、それができるよりも前の話ですね。2017年くらいにヴェネツィア本島の対岸のジュデッカ島で暮らした、イタリア在住の日本人のエッセイです。

ゴンドラ乗りが伝統的に男性の職業だったため、女性でゴンドラ乗りを目指す人にめちゃくちゃ風当たりが強いという話がありましたが、今はどうなってるんでしょう。TV番組で見たところ今は女性のゴンドラ乗りもいるみたいでしたが、風向きは変わったんだろうか。

ヴェネツィアの地元民は電車の段階でゴム長靴を履いている(冠水などの対策)とか、強い風が吹き抜ける路地や広場に洗濯物を干す話とか、このエッセイ以外だとほぼ知ることができない話が一杯あって楽しいです。そこで暮らさないと絶対に見えてこない視点だと思う。
野菜ばっかり育ててる島の話はTVでもやってたけど、そこで大きなお屋敷の完成披露式にたまたま参加した話なんかはこのエッセイじゃないと味わえない。相変わらず小説みたいな体験ばっかりしてるなこの筆者さんは…
#ブクログ感想
木挽町のあだ討ち (新潮文庫)永井紗耶子
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めっちゃ面白かったー!!最後の方は一気読みでした。江戸を舞台にした時代物です。タイトル通り、芝居小屋の前で仇討ちがあって、それを目撃していた人たちへのインタビューが中心の、連作短編集と見せかけた長編でした。人情物+ミステリという感じ。タイトルの意味がわかった瞬間が一番「おおっ」と沸き立ちました。
ミステリの仕掛けには(メタ読みを含めて)終章に入った時点で気づいたけど、そこからも細かく驚かせてくれるポイントがありました。全部の仕掛けを見通せたわけじゃなかったから、最後まで楽しめました。

全体構成(仇討ちの真相に絡んだミステリ)がめっちゃうまい上に、個別の話(インタビュー相手の人生の話)も面白いという稀有な話でした。こりゃ直木賞と山本周五郎賞とりますわ。 全体構成は、情報を出す順番も話自体の視点や人称も、全部計算してつくられているんでしょうね。巧みなんだけどそれが嫌味な感じじゃなくてごく自然でした。これ歌舞伎の題材になったんだ…それはわかるなあ…。

この人の本もうちょっと読もうかな。いや〜素晴らしい読書体験だった!
私はアニメをたくさん見る割にアニメオタクではないつもりなのですが、多分その自認の理由としては「積極的にアニメに関する情報を集める気がない」ことが挙げられます。
ただ放送されるアニメを見るだけで、それ以外の情報をほぼ仕入れていません。だんだん声優さんとか制作会社の名前は頭に入ってくるけど、人となりやスタッフなんかは全然知らないですし、映像の手法とかもよく知りません。とにかく、物語を表現するための媒体としてのアニメに興味があるんだと思います。

一方で、ゲームやゲーム音楽に関しては誰かになにか言われたわけでもないのに、積極的に開発者インタビューなどを読み漁ってしまうんですよね。そして知識を吸収していくという。この「ただ知識を積み上げる」ことがなんとも言えず楽しくて、没頭してしまいます。
要するに好きなものについて詳しく知りたいんでしょう。そして自分の中に知識を貯め込むだけであり、それをなにかに活かしたり、周囲に披露したりする気は全然ないんですよね。これって推し活とは違う、古いタイプのオタク活動(行動?)という感じがしますね…。
今はニンドリのWEB掲載のインタビューやカービィWikiを片っ端から読んでいっています。そうやってゲーム開発の歴史や、スタッフの方がどういうことを考えてゲームを作っているのか、そしてその成果はゲームにどう反映されているのか…を知っていって、自分の中に知識を貯め込むのが楽しいです。

多分、これは一昔前のエッセイを読む楽しみとも近いのかな。特に昭和時代のエッセイって、その時代に生きる人たちのいろんな視点を楽しめるから、「この時パリにはこの人が留学していた一方で、こっちには旅行で訪れた人もいて…」みたいなつながりが見いだせると、なんだかわくわくします。自分だけの歴史年表が出来上がっていく感覚というか。
本当に自分の外に発散していかない趣味なんですが、こういうのを味わっている時こそ自分はオタクだなあと思いますね…
#ブクログ感想
マンスフィールド・パーク (下)ジェーン・オースティン
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感想に書こうと思ったことが全部解説に書かれていた。さすが翻訳者さんの解説…。

郵便馬車を含むその時代についての解説が多いのは、オースティンの話にしては珍しく歴史的な要素が多めだったこともあるのかな。海軍の軍艦の話とか。
当時の手紙は封筒に入ってなかったから、集荷依頼してから実際に集荷されるまでの間に便箋の裏に追記したり、色んな人が寄せ書きしたりすることがあった、という解説が面白かったです。

主人公ファニーは途中で覚醒するんじゃなくて最初から目覚めてたんだな…。最終的にファニーが完全に粘り勝ちしててすごかった。「世間一般がどう思うかよりも自分が正しいと思うことを貫いた末に相手の自滅を待つ」という手段をとれる主人公はすごい。外面は運動が足りなくてフラフラしてるのに、内面が強固すぎる。
最終的に、タイトルどおりマンスフィールド・パークこそが自分の生きていきたい場所なんだ、と気づいたところも良かったです。こういう土地への愛着に気づく展開大好き。だから風と共に去りぬも好きです。畳む


やっぱりオースティンの話はたまらないなあ…。200年前の小説なのに現代にも通じる人間描写で構成されています。それと、登場人物を地の文でこき下ろす時の筆のノリっぷりがすごい。そういう人々のことを嫌いだからそう書いてるんじゃなくて、愛すべき不完全な人間たちとして描いている気がしますね。誰にだってそういう自分勝手だったり厚顔無恥な面はあるから…。
#ブクログ感想
spring  恩田陸
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再読しました。番外編を読んだら本編も読みたくなったため… >>1981

この話は改めて読むと時系列が結構複雑です。全4章構成で、それぞれその章の主人公の一人称視点で描かれているのですが、主人公たちはおそらく「①この本のラスト以降の時系列」から過去を振り返っています。その過去のエピソードは基本的には「②メインの時系列」で順番に語られていきます。さらに、②の間に「③過去回想」が挟まってきます。
①の時系列(現在)にいる人が②の思い出話を語りながら、時々③で補足するイメージです。

普通に考えたらこんなややこしいことはしないと思うのですが、何故かすらすら読めてしまうのがすごいです。きっと「蜜蜂と遠雷」と比べられることが多い本だと思うのですが、コンクールの優勝という一つの目標に向かっていく蜜蜂と〜とは物語の構造からして全然違っています。

とにかく時系列がふわふわしていて、特にバレエ団入団後のエピソードは再読しても何がどの順番に並んでいるのかさっぱりわからなかったのですが(メインのダンサーがどの順番でプリンシパルに昇格したのかよく分からなかった)、私はそのふわふわを楽しめました。恩田陸が昔から書こうとしている概念としか呼べないもの(チョコレートコスモス→蜜蜂と遠雷→springで語られてきた、芸術の極地みたいなもの)が、前面に押し出されている気がします。それを描くために余計なものをカットしていると思えば納得できます。
#ブクログ感想
マンスフィールド・パーク (上) ジェーン・オースティン
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オースティンの小説を読むのは「自負と偏見」(※旧訳新潮文庫版 高慢と偏見のほうがメジャーな呼び名かも)、「エマ」に続いて3冊目です。200年くらい前に書かれた話なのにどれも面白くて好きです。
相変わらず「イギリスの上流階級における数家族間の狭い範囲における交流が描かれ、最後に女性主人公が結婚する」という分かりやすすぎる筋書きですが、今回は主人公が控えめな性格で大和撫子タイプなのが特徴ですね。でも自分の意見はしっかり持っている人なので、自己評価が低い上に分別があるからこそ意見を黙っている場面が多いです。この「分別」というものにめちゃくちゃ重きを置かれているのがオースティンの小説(もしくはその時代)の特徴なのかも。

岩波文庫で読んでるのですが、毎章の終わりに解説がある+巻末にもしっかりその時代の説明(爵位とか馬車の種類とか)があって助かります。
どうやら3巻分を上下巻に収めているみたいで、巻の終わりにしっかり「引き」があります。とはいえ狭い世間で成り立っている話だから、その引きも「父親が単身赴任でいないのをいいことに従兄弟たちが実家を好き勝手していたら、急に父親が帰ってきた」とか、「全然興味を持てない男に求婚された主人公がそもそも求婚自体を冗談だと思ってるが、着実に外堀は埋まりつつある」とか、そんなレベルです。こういう小さな出来事の連続でもしっかり面白いのがすごい。

やっぱり心理描写がうまいから読み進めるのが楽しいのかなあ。家族間の濃密な関係が築かれていて、何かイベントがあるごとに誰かが不機嫌になったり上機嫌になったりが克明に記されているから臨場感がある。さらに、誰一人として先を見通して行動できている人がいないことが、先の読めなさに繋がっている気がする。また最後の方でエマの時みたいに主人公覚醒のターンがあるんじゃないかと期待しながら下巻も読み進めます。
桜井政博 ゲームで世界をもっと楽しく まんがで知る人と仕事
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話題になってた桜井さんの伝記漫画を買って読み始めたのですが、前段の年表はいいとして、漫画部分がはじまった最初の見開きが異常な光景過ぎて笑ってしまいました。
確かに「エアロバイク漕ぎながらゲームをプレイしながらテレビを見る」「ゲーム機専用の収納棚がある」みたいな情報は知ってましたが、それらが一コマに収まってると異様ですね…。めちゃくちゃでかいテレビが2つ横並びになってて度肝を抜かれました。そもそも部屋が広すぎる…!

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。...
この漫画読んでると岩田さんの話も読み返したくなりますね…もう何度も味わったけど再読しようかな。
#ブクログ感想
spring another season  恩田陸
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2年くらい前に出たバレエの小説↓の番外編短編集でした。
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春(主人公)と他キャラの関係をそれぞれの視点で描いた短編集でした。本編の内容を忘れかけていたけど、読んでいるうちにだんだん思い出せました。「蜜蜂と遠雷」でもこういう番外編集があったけど、あっちと違って数十年後の主人公が還暦を迎えた時の話まであってびっくりしました。

このシリーズは、チョコレートコスモス(芝居)で扱った動き+蜜蜂と遠雷(ピアノ)で描かれた音楽という、文字で表現するのが難しいものを両方扱っているのがネックなのかな…と思います。私はバレエを見たことがない+クラシック音楽もあまり知らないのでなかなか想像が難しいところがあります。
でもキャラはみんないいし好きでした。ラストはあの人視点になって、余韻のある終わり方をするので連作短編集っぽい側面もあります。単純に話を時系列順に並べてないのは絶対狙った構成だと思う。

扱うテーマ・概念や「特異な主人公を周りの人の視点から描く」という構図など、やっぱり私は恩田陸に相当影響を受けてるな…と改めて思いました。初めてまともに一般文芸を読んだのが恩田陸の「球形の季節」で、そこから恩田陸に大ハマリして当時刊行されていた本を読み漁った記憶があります。読書の原体験と思うとそりゃあ影響を受けますよね。
小説の面白さに目覚めた本当の原体験というと「ズッコケ三人組のバックトゥザフューチャー」ですが…。そのへんの話もいつかくわしく書きたいな。
#ブクログ感想
リバー 下 (集英社文庫)奥田英朗
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登場時点で「この人が殺されるんだろうな…」と思っていた人が殺されるところまでは予想できたけど、そこから展開が3ひねりくらいあったのは予想できなかったな…。起承転結の承がだいぶ長かったイメージだけど、最後ちゃんと盛り上がって駆け抜けてくれてよかった。
事件の犯人もそうですが、刑事を引退したり娘を殺されたりした結果、無敵の人と化した市民が強い話でしたね…。そういう存在に寄り添いすぎずに描くのがうまかった。登場人物が多いけど最後までするする読めました。
#ブクログ感想 #カービィ
星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編 (23) (角川つばさ文庫)
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原作で語られなかった部分が丁寧に補完されてました。適度なボリュームで過不足なくシナリオ説明とキャラの活躍を描くのはベテランの技だ…。
メタナイトが町にいた理由もちゃんと書かれていたし、何より二人プレイでクリアした身としてはバンダナワドルディがずっと活躍してたのが良かった!
この調子でロードトリップのノベライズもやってほしいけどどうかな…エアライダーネタはやるかな?
#ブクログ感想
リバー 上 (集英社文庫)奥田英朗
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群像劇の犯罪小説です。ちょうどこの間無為さんと一緒に旅行に行った栃木県の足利市が舞台の一つなので、ちょっと複雑だ…!穏やかでいい場所だったので、あんな場所で殺人事件があったら確かに大ごとだなあ…

犯罪小説(クライムノベル)と下巻の帯にあって、「犯罪小説って読んだことないけど警察小説とどう違うんだろう」と思ってました。でもこの本を読んだら理解できました。警察だけでなくて被害者、容疑者たちや新聞記者の視点でも描かれる、ある殺人事件が中心になった群像劇です。実際に自分が事件の渦中にいるかのようにするする読めました。

今のところ容疑者3人のうち1人がどう考えても怪しいけど、ここからひねりのきいたオチになるのかな…? ミステリ要素もあるけど、今のところごちゃごちゃしたトリックがある感じでもないので、まさに犯罪小説と呼ぶのがふさわしいと思います。
#ブクログ感想
小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない (角川文庫)大沢在昌
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久々に読み返しました。最初はハードカバーかなにかで出ていたのを図書館で借りて読んで、次にこの文庫を買って読んで…なので読むのは3回目かな?
ハードカバー版は確か、この小説講座に参加された受講生の方々の実作に対する批評がたくさん載ってたんですよね。文庫版ではそれが削除されて、代わりに2019年当時の最新の作家をとりまく状況に関するインタビューが載ってます。当時はデビューの方法がどんどん多様になっていた時期で、今だとさらに違うのかな。

作家になってご飯を食べていきたい人に焦点を当てて書かれているので、「新人賞の偏差値」なんて言葉も飛び出しますが、個人的に一番ためになったのは視点統一の話です。「この話は一人称なんだからこんな言葉選びはおかしい」みたいな指摘(生徒の作品に対して)が、もう身に覚えがありすぎてグサグサ胸に刺さります。
大沢在昌が講師だからエンタメ・ミステリ系小説中心のハウツーで、そっち系を書きたい人は読むと面白いと思います。
#ブクログ感想
亡命ロシア料理 新装版(ピョートル・ワイリ、アレクサンドル・ゲニス)
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昔SNSではやっていた時からずっと読みたかった本でした。ソ連からアメリカに亡命した人が書いたロシア料理の作り方のエッセイ集です。
翻訳が非常にいいですね。原文の軽妙さを再現していると思われるダジャレが散見されました。
アメリカに亡命したことで得た視野の広さで、故郷も亡命先も他の国も平等に揶揄していく姿勢が面白いです。でも根本的に料理と食べることが好きな人が書いた文章なのが伝わってきます。一章あたりが短めなのも嬉しい。 ちゃんと写真付きレシピも載ってるのはイメージしやすいです。汁物が特に美味しそうだったな…。

行列のできる時代小説 男の料理 (コスミック時代文庫)細谷正充
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買ってから気づいたんですが、コスミック時代文庫ってどこの出版社…?となりました。文字が大きめなのも普段読まない文庫だったからかな。読み始めると気になりませんでしたが。
男性作者による男性料理人の時代小説、というちょっとめずらしい趣向のアンソロジーです。時代小説って私は女性作者ばっかり読んでたのでなかなか新鮮で良かった。
他の本に収録された話が中心でしたが、一作文庫書き下ろしもありました。
ちゃんと料理がメインで問題の解決法になっている話が多くてよかった。美味しそうな上に見た目も美しく季節を意識した料理が出てくるのが良い。

>>897,1545 最近読んだ料理系アンソロジーというとこのあたりもありましたが、今回の本が一番料理が美味しそうでした。まあディストピア飯に負けるわけにはいかないけど…!
#ブクログ感想
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>>556 このシリーズの前日談で、マーダーミステリという卓上ゲーム?をやる話でした。机上の殺人事件を扱ってるから物騒じゃないのはいいですね。友人の家を貸し切ってゲームをやってるのでそれなりに臨場感があります。謎解きもしっかりあって、探偵役である主人公の業の深さみたいなものが見えてよかったです。

#ドラクエ
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十年以上ぶりに読み返しました。天空物語と並んで私の好きなドラクエ漫画ですね…。マルモの仲間のエピソードでちょっと涙ぐんでしまった。絵柄もしっかりドラクエしてるし、原作要素の拾い方がうまくて面白い…。私はこの漫画を読んで、いわゆる少年漫画の面白さがどういうものなのかやっと理解した覚えがあります。
やっぱり20巻くらい続いてほしかったなー!新装版についてる番外編みたいな話では色んなキャラのその後が見られてよかった。
#ブクログ感想
さよならジャバウォック 伊坂幸太郎
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伊坂幸太郎はずっと追ってますが、ここ数年私の求めるボリュームと内容から微妙に外れた路線で攻めてくるな…と思ってました。でも今回は久々にピッタリ求めていたところにハマって、めっちゃ面白かったです!3日で一気読みしてしまった。
帯に「長編ミステリ」と書いてあって、最初の展開からしてどちらかというとサスペンスでは…?と思っていたら、話が進むにつれてちゃんとミステリになってました。こういう緊張感を持続させて読者を引っ張っていくタイプの話はやっぱりうまいなあ。
それとミステリを書く時の伊坂幸太郎は結構フェアなので、頑張ればこの大きな仕掛けも種明かし前に気づけたはずだけど、今回は素直に驚かされました。「重力ピエロ」のときは登場人物が気づく100ページ前(文庫版)には謎解きできたのに…!
これはネタバレを知った状態で再読するのがが楽しいタイプの話なので、いつか読み返そう。

伊坂幸太郎は管理社会とかディストピアっぽい描写、暴力が支配する世界!みたいな描写が多くて(確か「火星に住むつもりかい?」「モダンタイムス」あたりはそうだったような…)、そういうのはちょっと苦手だけど今回はいい塩梅でした。まあ苦手といいつつ私は刊行作を全部読んでるんですが!

でも帯の惹句はもうちょっと考えたほうが良いかも…。本当の本当に導入部分の「夫を殺した」ということしか書いてない。確かにそうだけど、この話のメインってそこじゃないから…。POPなしでこの本だけだとどんな話かいまいち伝わらないです。サスペンス要素が強い、スリリングな話だってことをもっと宣伝したほうがいいと思う。
#ブクログ感想
うたかたモザイク (講談社文庫)一穂ミチ
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多分アンソロジーでは読んだことがあるけど単独の本では読んだことのない作者さんです。ショートショートみたいな短い話から、中編に近い長さの話まで入った短編集でした。SFありホラーあり感動系あり…で幅広いジャンルを網羅してました。長めの話のほうが面白かったかな。
語彙は若干ネット寄り?だと感じた瞬間があったのですが、小説としての格調高さはちゃんと保っているので不思議な文章でした。

そういえば商業小説って普通に成人向け描写があってもレーティングも何もないんですよね。予告もなくそういう描写が入ってくるのでちょっとびっくりしてしまった。BL系出身の作家さんなのか。道理で情感に溢れた文章を書かれるはずだ。
#ブクログ感想
赤毛のアン (文春文庫)松本侑子 L・M・モンゴメリ
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新アニメ→TVでやってた映画→原作の順番で読みました。もう頭の中にグリーンゲイブルズのイメージは出来上がっていたので、小説の豊かな情景描写からはっきりと景色を思い浮かべられてよかったです。でもメディアミックスより原作が一番情報量が多かったと思います。
多分他の訳の方が有名なんでしょうが、こっちのバージョンは注釈が非常に詳しい+全訳という触れ込みがあったので、こちらを読みました。確かに注釈の量はすごかったです。後半百ページくらい?全部注釈でしたからね…。何章か本編読む→後ろの注釈を読む、の繰り返しで理解が深まりました。
この話がキリスト教文学の側面が強いことは注釈がなかったら絶対気づけなかったでしょう。「この文章の元ネタはこれなので、実は〇〇が△△に愛情を向けていることを示している」みたいな解説が多くて「そうだったのか…!」となりました。

アニメで唐突だなあと思った展開は原作通りで、時の流れがかなり早いのも全部原作通りで驚きました。長編だけど短編エピソードの積み重ねで書かれてるから、もともとアニメ向けだったのかも。
終わり方がとても良いです。アンは若くして人生の道の曲がり角に来たわけですが、それでも希望の持てるラストでした。続編もいろいろあるけど、この一冊だけでも十分完成度が高いです。

しかしアンは本当によく喋るな…。本編の10分の1くらいはアンの台詞だったんじゃないかってくらい喋ります。一回喋り始めたら2ページくらいずっと喋り続けるから…。それでもすらすら読めましたが。そしてマリラの心理描写がめっちゃ良かったなあ…。マリラは前から好きだったけどもっと好きになった。
小説ってやっぱり言葉ではっきり書いてあるから、映像から感情を読み取るよりも理解しやすい気がします。それが情報量の多さにもつながってる気がする。