進捗雑記

「面白くてページを捲る手が止まらなくなる」という体験は物語の何もかもが新鮮だった幼少期に多かったけれど、宮部みゆきの本は今でもその感覚を取り戻させてくれるなあ…。「区切りのいいところまであと50ページくらいあるし、残りは明日かな」と思っていたのに、普通に話に夢中になってやめられなくて、キリのいいところまで全部読んでしまった。

語り手が別の人による回想シーンが二重で始まった時は「それありなのか!?」と思ったけど、語り口がうまくてするする読めてしまった。「伝聞の伝聞をきく主人公」というややこしいシチュエーションでも混乱が少なかった。たぶんそれぞれの話のボリュームの配分が良かったのかな。こんなの真似しようとしたら火傷しそうな構成だ…