進捗雑記

突然ですが、「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」という1993年のマリオの実写映画を見ました。

結局あの後、体調が低空飛行で熱が上がったり下がったりを繰り返したのですが(今も小康状態)、「せっかくなら熱がある時しか見られない映像でも見るか…」と思ってHDDの奥から録画を引っ張り出してきました。
ずっと前に録画していたのですが、視聴するのが怖くてなかなか踏ん切りがつかなかったんですよね…。実際に熱が出ている状況なら、「高熱の時に見る夢」みたいな内容の映画でも許容できるかと思って…!畳む


で、動機は完全に怖いもの見たさだったのですが、内容が普通に結構面白くて困惑しました。「1993年時点(マリオワールド発売くらい)で、実写で見た時に違和感のないビジュアルにするために設定を構築した」と考えると、企画として納得できました。ちゃんとマリオブラザーズの娯楽アクション映画になってるし、2023年のアニメ映画の方とも共通する設定が見られました(ブルックリンで配管工をやってる兄弟とか、全体的な話の構成とか)

マリオの性格がおおらかというか、大変なときでもなんとなく深刻さに欠けているのが、見る側の安心感につながっていると思います。その分キャラの成長要素は薄く(それはルイージに割り振られた?)、三幕構成でよくある主役がひどく落ち込むターンはないけれど、「異世界転移した配管工が世界を救う」という単純明快なストーリーラインを楽しめました。
あと、マリオ&ルイージが「配管工として」ずっと活躍しててすごいです。スターとったりキノコとったりしてパワーアップするわけじゃなく、工具であれこれすることで窮地を切り開くシーンが多い。ジャンプも特殊なブーツを使わないとできない。
SFというかサイバーパンク?みたいな世界観にすることで、なるべく実写で違和感なくマリオの世界観を表現しようとしてました。ほぼ唯一原作のビジュアルだった、ちっちゃいボム兵とキラーはかわいかった。あのボム兵のぜんまい仕掛けのおもちゃがあったら欲しくなりそう…。
というわけで、設定とビジュアル、あとキャラ配置(ヒロイン枠がまさかあの人だとは…)が許容できたら普通に楽しめる作品でした。

あ、でも「魔界帝国」も「女神」もそれっぽい単語が作中で出てこなかったのはどうなんだろう。マリオの世界に神という単語が合わないんですよね、多分今回は比喩的な意味なんだろうけど。「地下帝国の魔王」とかで良かったのでは…


もう一つ、怖いもの見たさで視聴したファイナルファンタジーのOVA(FF5の未来の話という設定のアニメ)は、ちょっと私には続編とは認められなかったですね…。ビジュアルとか設定とか雰囲気とかが原作と全然違うのに、中途半端に原作の設定を拾ってるのがなあ…。これはゲーム原作要素を無くしてオリジナルの企画にすれば良かったと思います。1994年製なんだ…。
でも、原作の通常戦闘BGMのアレンジがあったのは良かったです。声優さんも今や超大御所な人だらけで良かった。

これは誰がどういう意図で通した企画なんだろうな…。単純に尺に対して話の密度も薄く、ストーリーラインも単純すぎる。飛空艇のデザインはナウシカとかラピュタ、あと背景はドラゴンボールというか鳥山明?の影響を受けすぎているような。キャラも既視感がすごいし、一つの作品としてもうちょっとやりようがあったと思います。
5で外伝やるならエヌオーとの戦いをやればよかったのでは…!?そっちのほうが見たいよ…

というわけで90年代前半のゲーム原作メディアミックスを見ていろいろ考えてました。どちらも、今よりおおらかな時代のユニークな作品だったと思います。こういうのは「作品単体として面白い」と「原作へのリスペクトを感じさせる仕上がり」を両立させなくちゃいけないから大変だよなあ…。