進捗雑記

やさしい猫 (中公文庫 な 64-3)
中島京子の現時点での最高傑作が文庫になった…!これは本当におすすめです。母親の再婚相手が外国人で、不法滞在で入管に勾留されてしまったので裁判起こして自由を勝ち取ろうと奮闘する話です(主人公は中学生の女の子だったはず)。いくらでも重苦しく書けるテーマをかなり読みやすく描いていて、社会性・時代性・物語性のバランスがめちゃくちゃいいんですよね…。久々に再読しようかな。
おすすめ書評サイトさんのページ もはっておこう。ハードカバー発売時、自分で読み終わってからこのサイトを確認したら最高評価だったので「やっぱりな」とニヤッとした記憶があります。
昨日本屋に行ったら文庫版が平置きされていたので解説だけ立ち読みしたのですが(ハードカバーで即買いする本はいつもこれをやってます)、書店員さん?が解説を書いてるみたいでした。そこに「小説だからこういう問題にもとっつきやすくて興味関心の入口になる」という話があって、かなり納得しました。物語、フィクションの持つ力ってそういう強さがありますよね…!