#ブクログ感想 赤毛のアン (文春文庫)松本侑子 L・M・モンゴメリ (Loading...)... 新アニメ→TVでやってた映画→原作の順番で読みました。もう頭の中にグリーンゲイブルズのイメージは出来上がっていたので、小説の豊かな情景描写からはっきりと景色を思い浮かべられてよかったです。でもメディアミックスより原作が一番情報量が多かったと思います。 多分他の訳の方が有名なんでしょうが、こっちのバージョンは注釈が非常に詳しい+全訳という触れ込みがあったので、こちらを読みました。確かに注釈の量はすごかったです。後半百ページくらい?全部注釈でしたからね…。何章か本編読む→後ろの注釈を読む、の繰り返しで理解が深まりました。 この話がキリスト教文学の側面が強いことは注釈がなかったら絶対気づけなかったでしょう。「この文章の元ネタはこれなので、実は〇〇が△△に愛情を向けていることを示している」みたいな解説が多くて「そうだったのか…!」となりました。 アニメで唐突だなあと思った展開は原作通りで、時の流れがかなり早いのも全部原作通りで驚きました。長編だけど短編エピソードの積み重ねで書かれてるから、もともとアニメ向けだったのかも。 終わり方がとても良いです。アンは若くして人生の道の曲がり角に来たわけですが、それでも希望の持てるラストでした。続編もいろいろあるけど、この一冊だけでも十分完成度が高いです。 しかしアンは本当によく喋るな…。本編の10分の1くらいはアンの台詞だったんじゃないかってくらい喋ります。一回喋り始めたら2ページくらいずっと喋り続けるから…。それでもすらすら読めましたが。そしてマリラの心理描写がめっちゃ良かったなあ…。マリラは前から好きだったけどもっと好きになった。 小説ってやっぱり言葉ではっきり書いてあるから、映像から感情を読み取るよりも理解しやすい気がします。それが情報量の多さにもつながってる気がする。 読書 2025/11/03(Mon)
赤毛のアン (文春文庫)松本侑子 L・M・モンゴメリ
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新アニメ→TVでやってた映画→原作の順番で読みました。もう頭の中にグリーンゲイブルズのイメージは出来上がっていたので、小説の豊かな情景描写からはっきりと景色を思い浮かべられてよかったです。でもメディアミックスより原作が一番情報量が多かったと思います。
多分他の訳の方が有名なんでしょうが、こっちのバージョンは注釈が非常に詳しい+全訳という触れ込みがあったので、こちらを読みました。確かに注釈の量はすごかったです。後半百ページくらい?全部注釈でしたからね…。何章か本編読む→後ろの注釈を読む、の繰り返しで理解が深まりました。
この話がキリスト教文学の側面が強いことは注釈がなかったら絶対気づけなかったでしょう。「この文章の元ネタはこれなので、実は〇〇が△△に愛情を向けていることを示している」みたいな解説が多くて「そうだったのか…!」となりました。
アニメで唐突だなあと思った展開は原作通りで、時の流れがかなり早いのも全部原作通りで驚きました。長編だけど短編エピソードの積み重ねで書かれてるから、もともとアニメ向けだったのかも。
終わり方がとても良いです。アンは若くして人生の道の曲がり角に来たわけですが、それでも希望の持てるラストでした。続編もいろいろあるけど、この一冊だけでも十分完成度が高いです。
しかしアンは本当によく喋るな…。本編の10分の1くらいはアンの台詞だったんじゃないかってくらい喋ります。一回喋り始めたら2ページくらいずっと喋り続けるから…。それでもすらすら読めましたが。そしてマリラの心理描写がめっちゃ良かったなあ…。マリラは前から好きだったけどもっと好きになった。
小説ってやっぱり言葉ではっきり書いてあるから、映像から感情を読み取るよりも理解しやすい気がします。それが情報量の多さにもつながってる気がする。