進捗雑記

今日本屋にいったら恩田陸のユージニア(文庫版)のカバーが見たこともないようなデザイン(新聞か週刊誌風?白地に赤とか青とかの横帯があって、タイトル以外にも文字が印刷されていた)になっててびっくりしたんですけど、ネットで調べても特に情報が出てこない。あの本屋オリジナルのカバーだったのか…?帯と表紙が一緒になっているようなデザインでした。
ドイツの推理小説ランキング一位みたいな情報も書いてあって、明らかに今までのデザインとは別のタイプの読者に訴えかけていたな…。でもあのデザインは「Q&A」か「ドミノ」でやるなら分かるけど、ユージニアは全然イメージとそぐわない…!
私が持ってるのはハードカバー版ですが、本文が数度傾いて印刷されていたり、変形断裁の遊び紙みたいなもの(文章が印刷されている)が挟まっていたりと面白い装丁で好きでした…。恩田陸の本は装丁が凝ってることが多いからハードカバーで買うと楽しいんですよね。蜜蜂と遠雷の装丁はピアノが意識されていて良かった。
>>548 読んでる翻訳ミステリについてこんな感想を書いてたら、今日読んだ範囲で「まだ半分しか読んでないのに話が終わりそうなくらい盛り上がってる!」となって一気に読み進めると、もはやジャンルが変わるレベルの大変な出来事が発生して「こ、これどうなるの…?」となりました。ミステリかと思ったらハードボイルドみたいな盛り上がり方をして、次はサスペンスに突入しました…。すごいなこの本。本屋大賞上位も納得。
>>517 今この本の続刊を読んでいるのですが(※翻訳ミステリ)、はじまりの時点で完全に主人公がPTSDになっていて(前巻のラストがラストだから仕方ない)、その描写がうますぎるから読んでる方もしんどくなってしまってなかなか読むスピードを上げられない。一気読みするにはカロリーが高すぎる…面白いんだけど!
この作者さんはブチ切れたり精神をやられたりしている人間の描写がうますぎる。ミステリも面白いけど心理描写がすごい。地味に翻訳の文体も自然でいい。

小説の視点人物があまり寝てない状態で調査を続行することがミステリだとたまにあるけど、なんか読んでる方もきつくなってきて読み進められない、という現象はままある気がする。個人的にフロスト警部シリーズ がそうでした…面白いんだけど、全然視点人物が寝てくれないからどんどんしんどくなってくる。話の最後の盛り上がりでそうなるなら耐えられるけど、あまり長期間続くとつらいのかな。私はただ読んでるだけなんだけどなあ…
#ブクログ感想
優等生は探偵に向かない (創元推理文庫 Mシ 17-2)
多分これ三部作の二話目で、私は一話目序盤で挫折した人間なんですが、ここから読み始めても問題ありませんでした。むしろ一話目のネタバレが大量にあったのでもう戻れなくなった。
翻訳ものミステリです。評判はいいシリーズらしい。素人探偵としての悲哀がたっぷり描かれているのが良かった。あとはSNSやポッドキャストをフル活用した現代らしい捜査方法と、きっちりラストで追い込まれてから盛り上がる、定番だけど安定した展開の組み合わせがとても良かった。次巻もこれから読みます!
そういえば翻訳ものだけど、近頃読んだ本(日本人作者含む)の中でも台詞の自然さが随一でした。良い翻訳だったんだなあ…

いつものメンバーによる通販専売同人誌…ってことでいいんですかね?これは買わねば…
上田さんは脚本家の方と認識してたんですが、小説も書かれるんですかね?読むの初めてだから楽しみだなあ
#ブクログ感想
あの日の交換日記 (中公文庫 つ 32-2)
帯に「探偵じゃなくて読者が謎を解くミステリ」と書いてあって、どういうことかと思ったら〇〇トリックを読み解くタイプの話でした。めっちゃおもしろかったです。久々にミステリっていいなあと思えた(普段ミステリ全然読まないので…)
自分でもがんばって推理してみましたが全然当たりませんでした!!種明かしの直前にならないと何も分からなかった…でも楽しかった。

ミステリだけど普通の話みたいにスルッと読めるので、ミステリアレルギーの人(いるのか?)にもおすすめです
THE ART OF PUI PUI MOLCAR
久々にモルカー1期の円盤再視聴+アートブック再読+オーディオコメンタリーと製作者インタビュー映像視聴というフルコースを一周して満足しました。クリエイティビティの塊みたいな作品なので見てるとめちゃめちゃ元気が出るし、自分も何かつくりたくなってきます。
本編が素晴らしいのはもちろんのこと、アートブックも大好きです。私はゲーム関連のアートブックとか展覧会の図録とか建築家の作品集とか似た種類の本をいろいろ所持していますが、中でもこのモルカーのアートブックが一番好きかもしれないです。画集というよりも時系列に沿った(大学院時代のプロトタイプから掲載されている)メイキング本なんですよね。監督と製作者の言葉も豊富に掲載されていて読み応えがあります。
それとオーディオコメンタリーってこのくらい短いほうが中だるみがないので見ていて楽しいですね…。しゃべる方としても気楽でいいんじゃないかな…

「巴里の空の下〜」は本当に何度も読み返しました。一番最初のオムレツの描写がとっても美味しそうなんですよね…!旅先に持っていくのにぴったりの料理エッセイです。新しいデザインもいいなあ。
この本のことを知ったのは恩田陸のエッセイ(確か「小説以外」)でした。「この作者さんが面白いって言ってるんだからそうなんだろう」と思って文庫を買ったら大当たりでしたね。「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」とか「ビールと古本のプラハ」とかも恩田陸のエッセイ経由で知って読んだけど、全部良かったなあ。好きな作家がいろんな本を紹介してくれて本当にありがたい。
#ブクログ感想
どうしてわたしはあの子じゃないの (双葉文庫 て 06-01)
高校時代から続く三角関係の話でもあり、三十代以上の迷える大人が傷つきながらもなんとなく前向きに生きていけるようになる話でもあり…。劇的な出来事が起こるわけでもないのにページをめくる手が止まらなくなるのはさすがだった。
この人の書く話は多分時代性が強いのかな。今読むのが一番面白いと思う。だからいい時に巡り会えたなあ
2000年生まれのド新人編集者、新人作家と本を出す
いい記事でした。いや、肝心の本は読めてないのですが…(今手元に積読が大量にあって…)
出来上がった原稿が改稿されて出版されるまでの流れがわかりやすかったです。

私は一般文芸?の本ばっかり読んでるのでこういう装画が好きだし、本当を言うと同人誌もこっち方面のデザインで一度はやってみたいなあと思ってます。でも同人誌でこういうデザインはまあほぼ見ないな…キャッチーではないから…

それと「原稿を入れたら自動でルビを入れてくれるシステム」があると聞いてめちゃくちゃ羨ましかったです。ルビ振り作業大変なんだよな…同人誌だからあんまり振らなくてもいいのかもしれないけど、普段読んでる小説に引きずられて結構多めに振ってしまう…
今日から読み始めた本、ブクログで登録数多いし人気作なのかな?と思ってページをめくってたら、導入部分だけでも文章も構成もうますぎました。本を閉じてからもしみじみとおいしさを味わってしまった。
設定の開示とか問題点の提示とか何かが始まる予感の描写とかがとにかくうまくて、劇的な出来事は何もないのに続きが非常に気になりました。現代ものとしてわざとらしさを廃しつつ、ここまでするっと導入部が書けるのか…

おお、なんかよく分からないけどまた小規模出版の本に森見登美彦が書くのかな?こういう活動に積極的な作家さんは今まであまり追ったことがないから新鮮だ…
#ブクログ感想
台湾漫遊鉄道のふたり
台湾人作者さんの書いた話で女性二人が鉄道で旅しながらグルメを楽しむ昭和の話…というとほのぼのっぽいけど割とシリアスです。なかなか気合の入った話で、後半が特に面白かったです。逆に中盤あたりまでは展開がのんびりしてたから読むペースもゆっくりになりました。
詳しくはネタバレになるけどこういう体(てい)で固められた小説は日本でも出てきてほしいなあ。正直気合の入れようが国内小説とはちょっと違うな…
しかし帯にデカデカと書いてある「百合」は作者さんが提唱(?)してたんですね。この話だとまあ女性同士の距離の近い友情…くらいだと思います。分厚いけど読みやすかった。
今読んでる本が佳境に入って一気に面白くなってきて、残り一章+エピローグを残すだけ→でも残りのページ数的に今日中に読み切るのは難しそうだな、とパラパラ本をめくって確認する→本を閉じて明日に楽しみをとっておく…という行為をしたんですけど、こういうのは物理の本の醍醐味だと思います。身体感覚で残りの分量が分かるのが好きなんですよね。電子の本だと残り○%みたいに出るけど、読みながら「あとこれしかページないけどどう終わるんだ!?」みたいな気分にはなりにくい気がする。

そういえば市販のソフトカバー四六判ののふわっとした手触りが好きなんですけど、これを同人誌で再現するのは難しい気がする…。文庫の同人誌は結構市販に近づけられると思うのですが。やっぱり紙の問題なのだろうか…
新しく読み始めた本が翻訳ものなんだけど、翻訳の癖なのか原文の癖なのか、とにかく主人公の台詞が芝居がかっているのが気になってしまう。今より昔の話だから若干時代がかった喋り方になるのは構わないんだけど、そうでもなく不自然さを感じてしまう…。
それと帯に大きく「百合」と書いてあって、それはいいんだけどその言葉がどこまでを指すのかが分からない。単に女同士の友情なのかがっつり恋愛なのか…?ここから恋愛になるとだいぶまずい設定のような気がするが果たして…
#ブクログ感想
午後三時にビールを-酒場作品集 (中公文庫 ち 8-19)
こんなタイトル見たら買うしかない。主に文豪たちの酒エッセイ集でした。おそらく文豪たちの相互の関わりを知っていたほうが楽しめるんだろうけど、そんな中で向田邦子の「「ままや」繁盛記」は前提知識が大してなくてもすっと読めて満足感がありました。
また向田邦子のエッセイ読み返すかな…でもあんまり手元に本が揃ってないんだった。この機会に揃えようかしら?
#ブクログ感想
地球の中心までトンネルを掘る (創元推理文庫)
代理祖母(いろんな家庭で祖母をやって、主に祖父母がいない子供のために情操教育をする)とか、しょうもないものばかり集めている博物館の受付とか、考えうる限り最悪のケースを提示する会社に勤めている営業とか、絶対に現実にないのに微妙に現実感のある職業の解像度が高くて面白かった。
表題作はSFかと思ったんですけど(劉慈欣の短編に地球の裏側までトンネルを掘った話があった気がする)、別にそんなことはなかったし全然中心に行かず横にトンネル掘ってました。そして最終的に人情?みたいな話に帰結するのが面白かった。
結構上質な恋愛ものもあって充実した翻訳物短編集でした。

銀河英雄伝説 30 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
私にとってはほぼエピローグに突入した藤崎竜の漫画版ですが、好きなシーンが入っていて嬉しかったです。顔立ちの整った人はきっちりそういうふうに描かれているのが好きだな。
#ブクログ感想
ペンギンは空を見上げる (創元推理文庫)
小学生が自力でロケットを打ち上げて云々、みたいなあらすじがあったのでSFっぽい技術的な説明が多発するのかと思いきや、青春たっぷりのボーイミーツガールだった。夏休みに読むのにはピッタリだった。
そして森見登美彦のペンギン・ハイウェイの百分の一くらいしかペンギン要素がなかった(比喩だった)。ペンギンハイウェイはなんとなく理系っぽかったけど(気のせいかも知れない)、こっちの話は文系っぽくて人間関係中心だった。長編としてしっかり伏線を張って構成されていたので賞をとったのも納得。
推しの子今回も良かったです。そろそろ主役のターンが来るかと思ったらまだ来週か…

こういう演技シーンみたいな感じで恩田陸のチョコレートコスモス映像版が見たいなあ…。演技中に役者がやりとりして成長していく感じとか、観客席の人が解説するのとかが割と似てる気がした。
蜜蜂と遠雷はある意味でチョコレートコスモスの完全版みたいな感じだけど、やっぱりチョコ(略)も好きだったしダンデライオン(続編)も読みたいなあ…
#ブクログ感想
やわらかい砂のうえ(祥伝社文庫て4-1)
ふわふわした恋愛ものか?と正直舐めてかかって読み始めたのですが、人生の酸っぱい部分や苦い部分が詰まった小説でした。平凡な主人公視点の話だからこそ、読んでいるこちらにも身につまされる部分があるというか…。解説にもあったけど、こういう話の流れで意外と希望のあるラストを迎えるのは結構珍しいと思った。